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全京都企業組合連合会のごあいさつ

 全京都企業組合連合会は、京都市内にある企業組合を中心に構成され、それらの企業組合にはさまざまな業種の小規模事業所が加入しています。
 そもそも企業組合とは、1949年に制定されました中小企業等協同組合法(中協法)の中にある組合制度の一つで、中小業者が資本と労働、すなわち営業資産を組合に持ち寄り、相互扶助と協同の効果により、社会的・経済的地位の向上をめざす組織とされています。さらに企業組合は、組合員個々の事業を独立したまま管理していく総合型企業組合と、組合そのものが事業の主体となる集中型企業組合に大別されます。
 私どもの連合会には、その総合型企業組合と集中型企業組合が参加しています。特に中協法が施行された直後に相次いで設立されたのが総合型企業組合ですが、当時は戦後の復興期ということで大変な重税がお商売人に課せられ、税金の悩みが最も大きな課題となっていました。そこで企業組合をつくり組合法人として連結納税制度などを活用しての節税をはかるため、全国で1万余りの組合がつくられました。その後、税金対策だけでなく、お商売に欠かすことのできない資金の調達、社会保険の適用や雇用管理などの課題も、協同化事業として取り組み、企業組合を発展させてきました。そうした半世紀にわたる組合活動が認められ、中小企業庁長官表彰や京都府優良組合表彰を受賞している組合も多数あります。
 長引く不況の下で、多くの小規模事業所は幾多の困難をかかえながら経営を続けています。自らの経営を革新する努力を重ねることは当然としても、個々の事業所では解決できない悩みを、仲間との団結による組織の力で乗り越えることが、企業組合の大きな目標となって活動が進められています。とりわけ、新しくお商売を始められた方には、組合に蓄積された支援のノウハウと組合員相互のネットワークを事業活動に活かしていただけるものと確信しています。
 経営環境のめまぐるしい変化をうけとめ、これらに対応していくための強力な応援団が企業組合であり、仲間との協同です。一人でお商売に悩んでおられる皆さんに、京都市内の各企業組合へ、ぜひともご加入されることを呼びかけまして、ごあいさつとします。

全京都企業組合連合会